504 名前:名前は誰も知らない[sage] 投稿日:2011/07/05(火) 23:50:54.04 ID:gbyrygtgO
昔こんなことがあった。
当時は今みたいには孤独ではなかった。
ある日、2年間付き合っていた彼女にフラれて駅のホームのベンチに一人で座って泣いていた。
女々しいと思うかもしれないがなぜか涙が全くとまらずに顔を手でおおい、
うつぶせになりながら顔を隠していた。
電車がきたので乗ろうかと思ったが泣き顔のまま乗るわけにもいかずに
もう少し座っていることにした。
ふと顔をあげた時に電車から降りてきたサラリーマンがどうやら私が涙しているのを気付いたらしく、
目があってしまった。
サラリーマンは自販機で暖かいお茶を買ってきて私がうつむいている横に
そっとお茶を置いてくれた。
お礼を言わなければと思いもう一度顔をあげてみるともう見えるのは遠くにあるすこしはげた頭と
日々の疲れをかんじさせる猫背だけだった。
もうすこしだけ、もうすこしだけ頑張ってみようと感じた。